<弁護士が即独後>すぐに食える方法とは?|開業初年度のリアルな戦略を徹底解説

 少し前までは、「即独=即死亡」などと揶揄されることもある弁護士の即独。しかし、最近では即独1年目で「月商60万円超え」「年収700万円超え到達」も十分可能です。

重要なのは、正しい戦略を初動で徹底できるかどうか。本記事では、開業初年度から食える弁護士になるための実践的なステップを、「集客」「分野選定」「営業」「収益管理」の4カテゴリに分けて詳述します。


【1】ネット集客戦略|とにかく速く・小さく・尖って始めよ

◆ 初年度に必要な“最小構成の仕組み”

 ネット集客で失敗する即独弁護士の共通点は、「時間をかけすぎる」「全部盛りのHPを作ろうとする」「差別化がない」の3点です。

まずは「最低限で小さく始める」が鉄則です。

要素推奨内容
ホームページWordPress or STUDIO。1分野特化(例:相続専門・秋葉原の弁護士)。LP型でOK。
ブログ週1本。相談事例・解決例・手続きの流れなどを簡潔に。
SNSX(旧Twitter)で1日1ツイート。LINE公式アカウントと連動させる。
Googleビジネスプロフィール登録必須。写真・プロフィール・レビューを充実させる。


【2】受任しやすい案件を選べ | 高難度は後回しでOK

◆ 初心者に向いている「早く収益化しやすい分野」

 以下の3つは、単価・ニーズ・対応ハードルのバランスがよく、即独1年目でも結果を出しやすい分野です。

分野理由
離婚個人ニーズが強く、女性依頼者が多い。着手金10~20万円が相場。
相続調停対応・遺産分割協議書作成など、手続ベースの業務が多くこなしやすい。
残業代未払い着手金ゼロ→成功報酬型も可能。需要あり。ネット集客との相性が良い。

一方、刑事弁護や企業法務は、経験・人脈・信頼の蓄積が不可欠であり、即独1年目の勝負分野には不向きです。


【3】初年度は“営業弁護士”であれ | 信頼ゼロから信用を得る方法

◆ すぐ始められる「ゼロからの営業戦術」

 「弁護士なのに営業?」と思うかもしれませんが、即独では営業しないと始まりません。以下は、実際に即独弁護士が結果を出している営業法です。

① 異業種交流会に参加(月2~3回)

  • 名刺+業務案内チラシ持参
  • 参加後にLINEやXでつながる
  • 1か月で50人と接点を持てば、紹介に発展する確率も高い

② 自治体・商工会・公民館に「出張法律相談会」の提案

  • 地元の高齢者や中小事業者に接点ができる
  • 市民法律相談員としての信頼性を活用

③ 開業ハガキ・LINE通知で知人へ告知

  • 修習同期、大学同級生、元バイト先、前職同僚など
  • 「法律のことで困ったら気軽に連絡を」と一言添える

顧客化の決め手は「相談後フォロー」

相談後のLINE・メールで、

  • 「本日はありがとうございました。次回の進め方は…」
  • 「このようなパンフレットもご参考にどうぞ」

と“無料相談→見込み客→受任”の導線を意識すると、受任率が格段に上がります。


【4】「利益を残す力」も即独弁護士の生命線

 食える弁護士=「売上の高い弁護士」ではありません。最初の1年で生き残れるかは、「利益を残す設計」ができるかどうかで決まります。

毎月のコスト感(例:東京在住、バーチャルオフィス)

項目金額(目安)
バーチャルオフィス月5,000円〜10,000円
HP・サーバー代年20,000円程度
ポータルサイト登録費月30,000円(必要に応じて)
秘書サービス月10,000円程度(チャット対応型)
合計月55,000円〜80,000円

→月に2〜3件の相談案件を受任できれば黒字化可能。


【5】補助金・助成金も活用せよ(資金繰り対策)

 即独でも利用できる「開業支援」の補助金や融資制度を活用することで、資金面のリスクを減らせます。

◆ 代表的な制度(2025年時点)

  • 小規模事業者持続化補助金(HP制作・チラシ作成費に最大50万円)
  • 日本政策金融公庫の「新創業融資制度」
  • 各自治体の創業支援助成金(都道府県・市区町村単位)

※詳細は税理士や商工会に相談を。


【まとめ】即独初年度に生き残るための8つの鉄則

1)ホームページとGoogleマップを早急に整備

2)離婚・相続・残業代などの「早く受任できる分野」に特化

2)ブログ・X・LINEで“無料集客の導線”を張る

4)異業種交流会や地域イベントで人脈を拡大

5)無料相談を戦略的に設計し、フォローで成約率アップ

6)コストは最低限に抑え、月商30〜50万円で黒字化

7)補助金や融資を使って「開業資金の不安」を軽減

8)ココナラなど有力ポータルサイトの活用

即独で「すぐに食える」ようになるには、“根性”ではなく“設計と行動”がすべてです。きちんとした「経営戦略」を持ちましょう!

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